第144回展 「古代日本の鏡」

海獣葡萄鏡

 日本列島における鏡の歴史は、弥生時代に朝鮮半島や中国からもたらされた青銅鏡から始まります。当時の鏡はまつりの道具であり、古墳時代になると、副葬品となりました。その後も寺院の鎮壇具や神社への奉納品などとして、鏡は大切に扱…




第142回展 「神々の物語が息づくメキシコ ―古代文明の記憶―」

副葬用神像形香炉 メキシコ、オアハカ 推/4~7世紀 高36.8cm

お知らせ 3月11日(金)発生しました地震による展示資料、施設の点検のため、天理ギャラリーは休館していましたが、3月28日(月)より平常開館しました。    メキシコは、マヤやアステカなど謎に満ちた文明が栄えた…




第141回展 「ユニークな造形美術―古代の焼物から―」

青磁神亭壺(中国・西晋)

 子供の頃、粘土でいろんな物を作った方も多いのではないでしょうか。ヒーローであったり、家や車、家族や可愛がっているペットであったり・・・。そこには様々な思いが込められていたはずです。自由な形にすることができ、焼くと固くな…




第139回展 「鉄道旅行の味わい ―食堂車メニューと駅弁ラベルに見る旅の食文...

日本で初めて食堂車営業が開始された際のメニュー

 車窓にうつる風景を眺めながらの食事は、単に空腹を満たすためだけのものではなく、風情を盛り上げ旅を強く実感させるものでした。 本展では食堂車メニューや宣伝チラシなどの資料から、かつて憧憬の対象であった食堂車を取り上げると…




第138回展 「ギリシアの古代美術」

赤絵式のパテラ(イタリア・前4世紀頃)

 ギリシアの古代美術は、今からおよそ5000年前にエーゲ海周辺地域で芽吹き、海を介した遠方地域との接触によって開花します。紺碧の空と海によく映える大理石の神殿や彫刻、光沢の美しいギリシア陶器といった華やかで繊細な古代美術…




第136回展 「モンスーンアジアの竹文化 ―素朴な技術(わざ)と造形の美―」

竹作りの寝台“竹眠牀(ティエクビンツン)” 中国台湾省台中市 清代後期

 アジアの東部から南部にかけて、モンスーンアジアと呼ばれる比較的湿潤な地域が広がっています。モンスーンアジアでは古くから稲作が発達し、多くの人口を養ってきた地域です。また、その風景に溶け込むかのようにして、いたるところに…




第135回展 「隋唐の栄華」

歌舞音曲の女子 白陶加彩舞楽女子 10体 唐(7世紀) 高14.4~18.8cm

 千数百年前の中国、華やかな王朝文化が花開いた・・・  隋・唐時代は、中国の歴史の中でも最も輝いた時代のひとつです。シルクロード交易が盛んになり、国際色豊かな華やかな文化が栄えました。日本が遣隋使・遣唐使を送った時代であ…




第133回展 「こけし -鳴子と弥治郎-」

左から 新山栄五郎 作、本田亀寿 作、小倉篤 作(弥治郎系)    大沼岩蔵 作、高橋直次 作、小松五平 作、高橋勘治 作(鳴子系)

 こけしは東北地方の郷土玩具で、江戸時代末期には存在が確認されています。丸い頭に細い胴という形状は同じですが、顔の表情や胴の模様など、産地によって特色があります。産地ごとに11系統に分かれます。各系統ごとに長い伝統に基づ…




第132回展 「テル・ゼロール展 -東地中海沿岸の古代遺跡-」

把手付鉢(ミルクボウル) 前1500-1200年頃 口径:16.5cm

 日本オリエント学会は設立10周年記念事業として、イスラエル、テル・ゼロール遺跡の発掘調査を1964年から1966年まで継続して行いました。日本隊による戦後の海外調査として、輝かしい位置にあることは言うまでもありませんが…




第130回展 「あかりと火の信仰 -おこす・ともす・いのる-」

吊燭台 台湾

 火に関する道具には、そのエネルギーを有効に利用する多様な工夫が見られます。また、火は人間の暮らしの中で重要な位置を占める精神的要素であることから、火に対する神話や信仰は各地に根強く残っています。 本展では、あかりと火お…




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