第156回展「青銅のまつり ―光と音の幻想―」
紀元前三千年頃、メソポタミアや中国で青銅器の生産が始まり、本格的な金属器の時代が到来します。中国の青銅器文化は東アジア一帯に広がり、わが国に青銅器が伝わるのは、弥生時代の中期初頭、今からおよそ二千四百年前のことです。日本…
第155回展「手紙 ―筆先にこめた想い」
◆会期:2015(平成27)年5月17日(日)~6月14日(日)◆開館時間:午前9時30分~午後5時30分◆入館料:無料◆会場:東京天理ビル9階 天理ギャラリー ◆講演会「谷崎潤一郎の松子宛書簡について」 日時:201…
第154回展「台湾庶民の版画・祈福解厄 ―幸せを願い、邪悪を祓う―」
幸せを願う人々の気持ちは昔も今も変わりません。台湾では、幸福を祈願し厄を祓う伝統儀礼が脈々と受け継がれています。祈りの後に焼く「紙銭(しせん)」(紙に印刷したり、ナイフで切込を入れたもの)は日常的に使われます。寺廟の側に…
第153回展「古代東アジアの漆芸 ―東洋の美―」
漆は東洋にしか無く、古代から使用されています。我が国では縄文時代早期(約9,000年前)には利用され、土器の表面や編物などに塗っていました。また、中国でも新石器時代(約7,000年前)にはかなり高度な技術で漆器が製作され…
第152回展「漢籍と日本人 ―中国古典籍の伝来と受容―」
◆会期:2014(平成26)年5月18日(日)~6月15日(日)◆開館時間:午前9時30分~午後5時30分◆入館料:無料◆会場:東京天理ビル9階 天理ギャラリー ◆講演会「漢籍を支えてきた蔵書文化」 日時:2014(平…
第151回展 「蹴鞠 kemari」
蹴鞠(けまり)は日本におけるサッカーのルーツと広い意味で捉えらえられています。Jリーグ開幕前に国立競技場で蹴鞠が披露されたのをご覧になった方も多いでないでしょうか。 蹴鞠は、中国から仏教とほぼ時期を同じくして伝えられ…
第150回展 「布留遺跡展 ―物部氏の拠点集落を掘る―」
布留(ふる)遺跡は奈良盆地東部に位置する、旧石器時代から現代まで連綿と続く複合遺跡です。 1938(昭和13)年には、末永雅雄博士によって布留遺跡の調査が行われましたが、古墳時代前期を代表する土師器の型式名である「布留…
第148回展 「精霊との出会い ―西部ニューギニア先住民 神がみのかたち―」
2009年、天理大学附属天理参考館は埼玉県鶴ヶ島市より、「オセアニア民族造形美術品」465点の寄贈を受けました。寄贈を受けた資料の多くはインドネシア、パプア州(西部ニューギニアと)パプアニューギニア、湾岸州からのもので…
第147回展 「東アジアの古代瓦 ―その起源と伝播―」
日本に瓦が伝わったのは今から約1400年前のことです。飛鳥寺建立のためにやって来た三国時代の百済の技術者が、瓦の作り方や紋様を我が国に伝えたのがはじまりです。そのため百済の瓦と飛鳥寺創建当初の瓦はよく似ています。 東…
第145回展 「吉祥づくし明治の引札 ―商家の広告印刷物にみる福徳円満のかた...
新年正月をはさんだ年末年始に、商家(しょうか)は得意先へ変わらぬご愛顧(あいこ)ご贔屓(ひき)を― と、迎春のあいさつと自店広告を兼ねた引札(ひきふだ)という刷物(すりもの)を配りました。それは現在の商店のちらし・カレ…