ブログ布留川のほとりから

模型

2015年05月28日 (木)

ティリンス遺跡城壁復元

今回の展覧会では2つの模型を製作しました。1つは城壁復元です。ティリンス遺跡城壁の大きさを実感して頂くために、実物大の石を復元しました。あまりにも巨大な石が積み重ねられていることから、単眼の巨人キュクロプスが建てたと言い…



金杯

2015年05月21日 (木)

金杯

正確な出土遺跡は不明ですが、ギリシアから出土したミケーネ時代の金杯(前1550-1500年頃)です。豪華な文化の一端を今に伝えています。把手は1つで2本の鋲で固定されています。よく見ると底部が欠損していることが分かります…



図版ⅩⅥ「壺片」原画

2015年05月14日 (木)

図版XVI「壺片」原図

それでは、少し展示資料の解説をしてみましょう。これは報告書図版16の原画です。近代的な考古学手法が未だ確立していなかったこの時期に、美術的価値の低い土器片に注目して図として残している点だけでも評価されるべきでしょう。 下…



NHK奈良「ならナビ」でPR!

2015年05月11日 (月)

リハーサルの様子

5月8日(金)にNHK奈良放送局のニュース番組「ならナビ」へ出演して、特別展「ギリシア考古学の父シュリーマン」のPRをさせていただきました。 日頃は見られないスタジオのセットやカメラに興奮しつつリハーサルを終え、いよいよ…



筆跡鑑定

2015年05月07日 (木)

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ヘンゼル氏から同館文書部門の研究員で、シュリーマンの手記を専門とするユンカー氏を紹介していただきました。当館が所蔵するティリンス原画を説明すると、ユンカー氏はシュリーマンのことを饒舌に語ってくれました。素晴らしく有意義な…



ドイツ国立博物館へ行く

2015年04月30日 (木)

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2008年9月、ドイツに渡航しました。桑原節子氏を通してドイツ国立博物館群の1つである先史・原史博物館を訪ねたのです。当時はベルリンのシャルロッテンブルク宮殿にありました。館長代理だったヘンゼル氏から丁寧な説明を受けまし…



解明への鍵ー出会いー

2015年04月23日 (木)

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シュリーマン原画に話を移します。62才の時にギリシアのティリンス遺跡を発掘した時に作成した正確な遺構と遺物の図面で、報告書の原画です。私たちは、まず報告書初版本を入手しました。原画と図版を何度も見比べ、本物であると実感し…



トロイからティリンスへ

2015年04月16日 (木)

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49才(1871年) の時、ヒサルルクの丘で念願のトロイ発掘調査を開始します。この時、47才で再婚したソフィアも同行しました。ホメロスに描かれていることは絵空事でしかないと多くの人が思っていました。シュリーマンは発掘する…



来日150周年(2)

2015年04月09日 (木)

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シュリーマンの来日の話は面白いので続けます。最近、クールジャパンとか外国人から見た日本の素晴らしさとか、そういう日本再発見の番組が増えてきましたが、その先駆けとも言えます。前回述べたようにシュリーマンには護衛がついていま…



来日150周年

2015年04月03日 (金)

咸臨丸模型

42才でシュリーマンは商売をたたんでいます。「とうとう生涯の夢を実現する時機が来た」と自伝で述べています。まずは見聞を広げるために、1864年から2年かけて、世界旅行に出かけました。あまり知られてませんが、1865年に幕…



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