模型
2015年05月28日 (木)
今回の展覧会では2つの模型を製作しました。1つは城壁復元です。ティリンス遺跡城壁の大きさを実感して頂くために、実物大の石を復元しました。あまりにも巨大な石が積み重ねられていることから、単眼の巨人キュクロプスが建てたと言い伝えられ、ホメロスも「城壁高きティリンス」と謳い揚げています。現地で撮影してきた城壁の写真では分かりづらいので、この復元模型で1つ1つの石がこれほどの大きさだと思って想像してみて下さい。
もう1つはティリンス遺跡を250分の1に縮小した模型です。これは古代オリエント博物館の研究員が製作した、それはそれは見事な模型です。図面だけでは分かりづらい遺跡を立体的に理解できます。人物も手を抜かず正確に作られています。あまりにも手が込んでいますので、見ていてつい笑ってしまいます。
【シュリーマン展ブログ15】
考古美術室 T