鯉幟と目が合った?
2023年04月12日 (水)
今年のスポット展示「五月人形」には大きな鯉幟(こいのぼり)が登場します。
天理市内の旧家から寄贈された明治末の木綿製の鯉幟です。緋鯉もセットであるのですが、スペースの都合上、今回は真鯉のみのお披露目です。江戸時代に生まれた鯉幟は、元々黒色の真鯉だけでした。幟(のぼり)を立てるのは神さまにお降りを願う目印で、「ここに男の子がいますよ!」という宣言です。
関東の鯉は鮮やかな原色の絵の具で彩色しますが、関西はおとなしめの染め鯉が主流でした。東西の好みの違いが興味深いですね。派手に見える鯉幟も空中高く上がると青空に映えてきれいでした。
幟と鯉幟は違うの? 鯉幟は元々小さかった? 等々。5月8日のマンデートークで解説いたしますので、ぜひ間近で鯉幟をご覧ください。
日本民俗室 H