ブログ布留川のほとりから

全国最大規模の円墳(富雄丸山古墳)から出土した三角縁神獣鏡を展示中です!

2017年11月21日 (火)

2017年11月15日の奈良市教育委員会の発表によりますと、今年実施した航空レーザーによる3次元測量調査で奈良市の富雄丸山古墳(古墳時代前期後半)が、直径約110mの全国最大規模の円墳であることが判明したということです。
古墳からは明治時代に、碧玉製合子(へきぎょくせいごうす)、管玉(くだたま)、鍬形石(くわがたいし)、琴柱形(ことじがた)石製品、有鉤釧形(ゆうこうくしろがた)銅製品、石製模造品など多数の副葬品が出土し、その後、重要文化財に指定されています。
今回の測量調査で富雄丸山古墳が全国最大規模の円墳であることが判明したことは、副葬品の内容とともに、古墳の被葬者が当時のヤマト政権にとって重要な地位にあったことを示すものと考えられます。
当館にはこの富雄丸山古墳出土の三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)が3面(写真)あり、3階常設展示の日本考古コーナーで展示中です(いずれも重要美術品)。これらの鏡を間近に観察して、当時のヤマト政権の有力者に思いを馳せて頂ければと思います。

 

考古美術室 H 

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