ブログ布留川のほとりから

参考館に巨大な“虎”現る!?

2017年06月15日 (木)

当館では現在、第80回企画展「風とあそぶ―中国山東省の凧―」の準備を進めております。

その一環として6月13日(火)には1階エントランスホールに鯉と虎の凧(たこ)を展示しました。鯉の凧は220cm、虎の凧は520cmにもなります。

これらは2009年頃に中国山東省の濰坊(いぼう)市で作られたもので、濰坊の凧は世界的にも有名です。ところで凧の絵柄にはそれぞれ意味があります。

中国の伝説で、滝を登り切った鯉が龍になるという話をご存知の方は多いのではないでしょうか。その滝は黄河上流の「龍門」にあり、非常に流れが急なことで知られています。このことから、難関を突破して躍進の機会を得ることを「登龍門」と言います。鯉の絵柄にはこのような願いが込められているのです。

また、虎は中国で「百獣の王」とされています。したがって虎の凧には、虎の力で病気や災難などのさまざまな邪気を祓(はら)う「魔除け」の意味が込められています。

 

企画展では、他にもさまざまな凧を展示するので楽しみにしてくだされば幸いです。

開幕までにはまだ時間がありますが、鯉と虎の凧が皆さまを一足早くお出迎えいたします。縁起が良く、迫力満点の巨大な凧を体感してみませんか。

さらに企画展開催中は夏休み真っ盛り!お子さまはもちろん、ぜひご家族揃ってのご来館をお待ちしております。

【第80回企画展ブログ1】

その姿はまさに滝を登る鯉のよう!?企画展では龍の連凧も展示予定です。

 

海外民族室 N 

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