ブログ布留川のほとりから

綿の新芽がすくすくと育ってきました

2017年06月07日 (水)

はや、今年も6月5日、二十四節季の芒種(ぼうしゅ)を迎えました。夏至ももうすぐです。
この芒種、芒(のぎ:実の殻にある針状の毛)のある穀物の稲や麦などのタネをまく季節ということだとか。当館周辺でも田植え作業が進み、見る見る田園風景に様変わりしています。

 

さて、少し前のことで恐縮ですが、4月15日、ワークショップ「綿に親しむ―綿繰りと糸紡ぎをしてみましょう―」を開催しました。ご協力頂いた講師は、昨年6月に「綿に親しむ」と題して当館で初めて講演いただいたH.A.M.A.木綿庵(ゆうあん)代表の梅田正之氏です。当日は10名の参加者の皆さんに、実際に綿繰り、綿打ち、糸紡ぎの作業を体験して頂きました。皆さん、実綿(みわた)から糸にするまでの作業を時間を惜しんで懸命に取り組まれていました。

 

当然ですが、このイベントは実綿がないと始まりません。木綿庵さんの綿畑で昨年収穫された実綿のご提供を得て、ようやく念願の綿関連のワークショップを当館で開くことが出来ました。
4月にこのワークショップを開催したのには訳があります。ちょうど八十八夜の5月初旬頃が綿の種を植える好季ですので、参加者の皆さんは持ち帰った綿の種を色々なところで植えて頂くことが出来るというわけでした。
木綿庵さんでは今年も5月3日に綿の種を蒔く参加型イベントを開催されました。2日後にはもう最初の発芽があったそうです。それから一ヶ月、6月5日芒種の日の朝、その畑を拝見してきました。立派に20cm以上の大きさに伸びているものを筆頭に、丹精こめて手入れをされているご様子で、すくすくと幼い芽が若葉になってきておりました。無事にすべての若葉が大きく生長することをお祈りしております。また、くわしい生長の様子は木綿庵さんの下記サイトを是非ご覧下さればと思います。
http://hamayuan.com/

日本民俗室 N 

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