触れる地図展示「3D山の辺の道」をはじめました!
2016年10月14日 (金)
科学研究費「3Dプリンタを用いた防災教育のための教材作成とその実践」の一環として作成した「3D山の辺の道地図」の展示スペースを、本日から当館1階のエントランスホールに設置しました。
最近注目されている3Dプリンタを使って作成した山の辺の道周辺の立体地図です。実際に手で触って体感できる地図展示となっています。
山の辺の道は、古墳や寺社といった歴史遺産を学ぶ上でもとても重要な地域ですが、実は奈良の断層活動や防災を考える上でも大きな意味のあるところなのです。
山の辺の道は奈良盆地の東縁のいわゆる春日断層崖下を南北につないだ古道で、近年危険性が指摘されつつある京都南部から桜井市まで続く「奈良盆地東縁断層帯(ならぼんちとうえんだんそうたい)」の天理-桜井部分と重なっています。
実際に手で触って古墳の形や大きさを感じてもらうと同時に、断層や断層活動によって形作られた地形と古墳の立地の関係についても知っていただきたいと考えています。
展示スペースの1階エントランスホールは無料でご覧頂けます。是非一度お立ち寄りください。
※地図作成協力:奈良教育大学 古田壮宏 准教授
考古美術室 A