講演会III「テル・レヘシュ遺跡を掘る ―アナハラトを探せ―」
2016年09月06日 (火)
スポット展「イスラエルのテル・ゼロール遺跡」関連講演会のシリーズ最終回、天理大学准教授橋本英将氏によります講演が近づいてまいりました。
新王国時代エジプトの遠征碑文に言及され、聖書にも出てくるアナハラトという都市は、後期青銅器時代から鉄器時代にかけての時期に栄えた実在する都市です。しかしそれがどの遺跡なのか未だ同定されていません。もっとも有力視されてきたのが、日本調査隊が継続して発掘しているテル・レヘシュです。
アナハラトが発見されれば、有名な古代都市の大発見となります。しかしいつもそれにつながるような形跡を見つけるのですが、断定するには至っていません。邪馬台国のように、近づけそうで近づけないのが考古学の魅力かもしれません。はたして今夏の調査ではどうだったのでしょうか・・・?
考古美術室 YT