企画展「大和名所絵図めぐり」開幕まであと2日
2016年04月11日 (月)
いよいよ4月13日(水)開幕の第76回企画展「大和名所絵図めぐり」まで、あと2日となりました。3月下旬からすこしづつ展示を仕上げてまいりまして、ほぼ、準備万端整い、あとは開幕日を待つばかりというところであるはずですが、なかなか、説明文の誤字脱字などチェックに汲々としております。
さて、今回は江戸期から明治期の紙本資料、それも刷物(すりもの:印刷物)ばかりを123点ご覧頂きます。大和各地の名所・寺社・宿屋などが刷り出して配布した、境内・伽藍や道中の案内ガイドリーフレットということができるでしょう。
展示はまず、日本全体と紀伊半島を図示した絵図からスタートします。そして次に現在の奈良市周辺の大きな寺社の案内図から、奈良の北部~中部~南部の吉野・大峯とまわり、最後は宿屋の引札(広告)や、大正・昭和初期のパノラマ図でまとめました。
最近は、江戸期などの案内図をインターネット上で、高精細画像でじっくりと見ることも出来るようになりましたが、是非、この機会に一堂に会した大和地方の名所寺社の案内図の実物を間近にご覧いただければと存じます。
また、4月23日(土)には谷山正道氏(天理大学教授)によります記念講演会を、4月26日(火)にはギャラリートーク(展示解説)も予定しております。谷山教授の講演会では新知見のご披露があるかも知れません。春の陽気、外出されます時にどうぞ当館にも足をお運び下さいますようお願い申し上げます。
【第76回企画展ブログ1】
日本民俗室 N