ブログ布留川のほとりから

ホメロスの世界(1)

2015年02月26日 (木)

ホメロス像

ホメロスは紀元前8世紀頃の人で、小アジア生まれと伝わっています。そしてホメロスの叙事詩には、有名な「イリアス」と「オデュッセイア」があります。他にもトロイ戦争に関する作品では「キュプリア」「アイティオピス」「小イリアス」「イリオスの陥落」があります。作者は不明でホメロスの名も上がっていますが、実はホメロスに関して、現在でも様々な議論がなされているのです。「イリアス」と「オデュッセイア」も含めて、これらの作品全てがホメロス作とするのは疑わしいという意見もあれば、ホメロス自身が本当に実在した人なのかどうか分からないという意見もあるのです。後の時代の人が付け加えて完成されて行ったという考え方も成り立つわけです。
それはさておき、トロイ戦争はそもそもどうして起こったのでしょうか。その原因については、「キュプリア」という作品に描かれているある結婚式で の、いざこざがトロイ戦争の原因となったのです。

【シュリーマン展ブログ02】

考古美術室 T 

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