ブログ布留川のほとりから

東日本大震災復興支援展の展示替え

2015年01月05日 (月)

20150105_0120150105_023階の考古美術常設展示室で行っている、東日本大震災復興支援展の展示替えをしました。この展示は大震災被災地の歴史や文化の奥深さを知って頂ければと願って2011年7月に2階と3階の常設展示の一部を使って始めたもので、3階では主に岩手県と福島県の出土品を展示しています。
今回は岩手県陸前高田市にある獺沢(うそさわ)貝塚と、福島県双葉郡の双葉町・浪江町にある遺跡の出土品を展示しました。
獺沢貝塚は縄文時代の遺跡でありながら、現代のものとそっくりな大型の漁具が出土しています。三陸沿岸は現在も国内有数の漁業基地ですが、その歴史が縄文時代までたどれることを示す、重要な遺跡です。
双葉町と浪江町では、多くの遺跡についてまだ詳しいことがわかっていません。当館の所蔵品が、歴史の解明に少しでも役立てばと願うばかりです。
開催中の2015年新春展「縄文時代の天理」では、同じ頃の奈良県の遺物を多数ご覧頂くことができます。
みなさまのご来館を心よりお待ちしております。

考古美術室 F 

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