12月13日にワークショップ『拓本を極める』の2回目を開催しました。
2013年12月18日 (水)
1回目(11月29日)に作った墨拓は、その後、新聞紙を使って余分な油分を吸い取り続けました。新聞紙は毎日取り替えましたが、毎日油がべったりと染み出していて、12月10日でもまだ写真のような状態でした。この墨拓を、参加人数に小分けしてお配りしました。
今回は目の細かい絹布で脱脂綿をくるんで、タンポを作ることから始めました。
拓本を取るのは、当館の所蔵品。本物の縄文土器や瓦や鏡です。まず、学芸員が拓本の取り方を説明しました。参加された方々は質問をしたり、携帯で写真を撮ったり、とても熱心でした。
必要な物は水、脱脂綿、刷毛と画仙紙という拓本用の紙です。
約1時間をかけて各々に何枚かの拓本を取って頂いたのち、1枚を選んで簡易な方法で色紙に糊付けしました。水で薄めた糊と刷毛と表面がつるっとした紙があれば、貼ることができます。
参加された方々からは、「墨を作るのが面白かった。」「博物館にある本物の資料を使って拓本を取るなんて滅多にできないから参加してよかった。」などと言って頂きました。ご好評頂くことができたので、また開催したいと思います。
考古美術室 F