展覧会 ただ今準備中!!
2012年12月25日 (火)
2013年の年明けは、光を受けて輝く鏡をご紹介します。
この展覧会では、弥生時代から平安時代までを中心に日本の鏡の歴史をたどってみました。古墳時代の鏡には興味があるけれど平安時代の鏡はあまり…という方も、古墳時代の鏡もたとえば三角縁神獣鏡はレプリカを含めて5面、方格規矩鏡4面のほか、たくさんの鏡をご覧頂けます。
各時代の鏡の使い方をご理解頂くために、それぞれの鏡と同じ時代の遺物も展示しました。鏡は薄くて小さいので、むしろ鏡以外の展示品の方がボリュームがあるという状態になっています。
展示品の中で初公開のものをご紹介します。
京都府木津川市の光明山古墳から出土した、須恵器と呼ぶ土器です。この土器が出土した時の状況は、『考古界』という考古学の専門雑誌に明治39年に紹介されています。紹介文によると、1905(明治38)年6月24日に、古墳の地主さんが横穴式石室から24個の土器と馬具のような鉄の製品を掘り出したそうです。写真のように、この土器には「山城国相楽郡棚倉村字車谷古墳 明治三十八年六月二十四日発掘」としっかり墨書きがされています。いま、天理参考館には土器が14個あるだけなので、出土品の全てが揃ってはいません。ひとつの古墳から一括出土したことが明らかな遺物は、考古学では重要なのですが、この土器は今まで展示する機会がありませんでした。
展示作業は大体済んでいますが、まだパネルを作ったり、掃除をしなければなりません。
新しい年のはじめに、たくさんの方にこの展覧会をお楽しみ頂ければと思っています。
展示作業は大体済んでいますが、まだパネルを作ったり、掃除をしなければなりません。
新しい年のはじめに、たくさんの方にこの展覧会をお楽しみ頂ければと思っています。
考古美術室 F