ブログ布留川のほとりから

天理市立丹波市小学校で出前授業をしました!

2018年11月15日 (木)

本日11月14日(水)朝、いざ!天理市立丹波市小学校へ。
「天理の歴史に触れてみよう」をテーマに、6年生への出前授業として当館学芸員3名とおじゃましました。
この出前授業は、平成30年度文化庁地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業「天理・ヤマトの歴史文化をめぐる」プロジェクトの1つでもあります。

 

この授業では、地域の歴史学習とともに本物の遺物に触れてもらうことも目的としています。当館考古資料のレプリカなど教材資料を持参するため、学校のご配慮により教室よりも広い図書室を用意してくださいました。
クラスの代表3名から挨拶を受け、また校長先生が当館の紹介をしてくださり、授業がスタートしました。
市内小学校へ配置している教本『天理の古墳文化を学ぶ』(平成28年度文化庁地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業/編集:天理大学附属天理参考館・天理市教育委員会)を活用しながら、縄文時代・弥生時代から奈良時代にいたる日本の歴史を概説しました。

 

「私たちが住む地域は、縄文時代からずっと人が住み続けている、国内でも珍しい地域です。歴史を学ぶにはとても学びやすいところに住んでいるのです」と、授業者である学芸員の言葉に真剣に耳を傾けてくれました。
また、当館開催中の企画展「華麗なるササン王朝―正倉院宝物の源流―」にて作成した子ども向け冊子「ササン王朝って知ってる?―正倉院とも関連しているよ―」から、イランから中国、日本へと伝わった正倉院宝物の紹介もしました。

 

そしてお待ちかね、布留遺跡から出土した遺物、レプリカの銅鐸や海獣蒲萄鏡に触れてもらいました。最初は興味津々に恐る恐る、だんだん慣れてくると親しみを持ちながら触ってくれました。ついでながら、海獣蒲萄鏡の拡大レプリカは天理駅前にモニュメントとして設置されています。
「遺物はどこを見たら何時代かが分かるのですか?」「どこを掘ったら遺物が出てくるのですか?」など、明朗でグッドな質問に答えて授業を終えました。

 

実物を通して天理市の長い歴史を実感し、誇りを持っていただきたいと思います。

この機会をつくってくださった天理市教育委員会まなび推進課、天理市立丹波市小学校の校長先生はじめ先生方、そしてしっかり話を聞いてくれた丹波市小学校6年生の皆さん、ありがとうございました。

総務部 N 

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