「創設者とシュリーマン原画」エリア開設
2017年09月13日 (水)
3階常設展示オリエントコーナーに新たに「創設者とシュリーマン原画」エリアを開設しました。世界的に有名な考古学者ハインリヒ・シュリーマンは1884-85年に、ギリシアにあるティリンス遺跡を発掘調査しました。その際に遺構・遺物の記録のために作成した原画を1960年頃に本館創設者がロンドンで入手しました。
『ギリシア考古学の父シュリーマン』展を2015~2016年にかけて、天理、岡山、東京、横浜そして名古屋で開催し、それらの原画を初公開いたしました。記憶にある方もおられるかと存じます。原画はインクや絵具で描かれており、長らく展示すると退色する恐れがあり保存の観点から、しばらく公開を控えることにしております。その代わりに代表的な4点の複製品を作成いたしました。高精細な印刷により本物と代わらない状態になっています。
今年は創設者没後50年にあたります。これを機に、ティリンス遺跡原画の複製などを展示し、今一度シュリーマンが成し遂げた業績の一端を紹介するとともに、幅広い見識を持っていた創設者を偲びたいと思います。
なお、本エリアは2017年12月4日(月)までの期間限定の開設となりますので、この機会にぜひご覧ください。
考古美術室 T