1階常設展示「北の大地が育む手技―アイヌ―」コーナーの一部展示替えを行いました
2015年11月10日 (火)
休館日に、常設展示室1階の最初のコーナーであるアイヌ文化資料の展示のうち<女の手仕事>エリアの着物と首飾りの展示替えを行いました。
今回、着物は樹皮繊維を素材とするアットゥシ2点と、おまつりの時に着用される晴れ着である木綿衣3点を入れ替えました。いずれも手の込んだ切り伏せ(アップリケ)や刺繍が施されています。
また、タマサイやシトキの名でよばれるガラス玉の首飾り5点も入れ替えました。いずれも製作地や使用地など詳しいことが分かりませんが、北海道内のものではないかと推定されています。
女性の手で丹精込めて仕立てられた着物と、母から娘へと大切に代々引き継がれてきた女性の“宝もの”である首飾りを、どうぞじっくりとご覧下さい。
北海道地方の皆様に耳寄り情報をひとつ。
北海道立旭川美術館で、同館や公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構主催による 「アイヌ工芸品展 木と生きる アイヌのくらしと木の造形」が、11月19日(木)から来年1月24日(日)まで開催されます。展示品の中で、当館のアイヌ民具も数点展示されます。初めて、北海道へいわば「里帰り」したということになりますでしょうか。展示場で見つけて頂いたらありがたい限りです。是非、この機会にご覧になって下さい。
日本民俗室 N