企画展記念講演会を開催しました!
2015年07月15日 (水)
「いのりのかたち」展の関連イベントとして、7月13日(月)に記念講演会「バチカンから見た欧州の宗教事情」を開催しました。講師には杏林大学客員教授の上野景文先生をお招きし、近年ヨーロッパで起こっている様々な社会問題について語っていただきました。
上野先生は2004年から2010年にかけて外交官として駐バチカン大使をおつとめになったご経歴から、バチカンおよびローマ教皇の実情、またヨーロッパにおける宗教文明論に造詣が深い先生です。
講演では、フランスの宗教に対するスタンス、ヨーロッパの内部に横たわる神に対する信仰心の温度差、日本とヨーロッパの動物や自然に対する考え方の違いなど、話題は多岐にわたり、知的な刺激に満ちた内容となりました。私も含めて、講演会に参加された方々は、ヨーロッパに対する見方が変わったのでは、と思う次第です。
「いのりのかたち」展はまだ始まったばかりです。今後も関連イベントとして7月25日(土)にトーク・サンコーカン(公開講演会)「いのりのかたち-キリスト教と民間信仰-」、7月27日(月)と8月24日(月)にはギャラリートーク(展示解説)を予定しています。暑い日が続きますが、皆様のお越しをお待ちしております。
【第74回企画展ブログ4】
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