ブログ布留川のほとりから

「布留遺跡の歴史」展 ワークシート

2024年09月26日 (木)

9月9日に終了した第96回企画展「布留遺跡の歴史」では、展覧会の内容に関するワークシートを作りました。

展示室内に問題を掲示して、ご希望の方には解答記入用紙をお渡ししてお持ち帰りいただきましたが、展示室前に設置した掲示板に答えを貼ることもできるようにしました。多数の答えをお寄せいただきました。

●布留遺跡から朝鮮半島の土器や多数の馬の歯が出土したのはなぜでしょう? には、遠いところから人がやって来るくらい活発な活動をしている集落だったから、布留に魅力があったから、のほかに発掘したからという答えもありました。確かにそのとおりです。

●古墳時代に布留の集落でどのような物を作っていたか? には、家や食べ物、そしてヤマト王権を介した各地の王との交友関係という答えがありました。なるほど!です。

●飛鳥時代、標高100mの丘陵上に単独で立てられた大型建物は何に使われていたでしょう? には、祭事の時に利用した、倉庫、みんなで集まるのほか、避難所という答えがありました。まさに、自然災害や防災について考えさせられる機会の多い今年らしい答えです。

●中世墓の前から出土した、無邪気な顔つきの土人形は何のために作られたのでしょう? には、お墓にいる人たちが一人でさびしがらないようにするため、いきかえらせるためという答えがありました。そうかもしれません。

 

学芸員は考えつかない、幅広い発想の答えを多数お寄せくださいまして、ありがとうございました。

考古美術室 藤原 

ページの先頭へ