ブログ布留川のほとりから

天理大学の授業で参考館を活用

2024年05月17日 (金)

現在開催中の、ペルー独立確立200周年 2024 第95回企画展「器にみるアンデス世界―ペルー南部地域編―」が天理大学の授業で活用されています。

 

天理大学の「博物館資料論」、「博物館教育論」、「生活文化史」、「科学と現代」など多くの授業のなかで、展覧会を企画担当した荒田学芸員が学生に解説を行っています。

それぞれの授業で切り口は異なりますが、「博物館資料論」では、学芸員はどのような意図で資料を選択して展示し、来館者に訴えかけるのかという問題提起を教官が学生に投げかけます。学生は学芸員の解説を聞きながら、その意図を探っていきます。「生活文化史」では、古代アンデス世界の儀礼と器の関係のなかで、インカ帝国時代は器の作り手は神聖な専業集団だったものがスペイン植民地時代にはどのように変容していくのか、など生活と文化に焦点を当てて解説を考察します。

 

展覧会の企画段階からの具体的な仕事や展示手法など、学芸員から直接聞くことで展示全体への理解が深まり、学生にとって大変有意義な時間となっています。今後も当館は附属施設の博物館として、天理大学と連携してまいります。

 

なお、小・中・高の学校団体見学はいずれも入館無料となっておりますので、お問い合わせください。

 

 

第95回企画展ブログ3】

日本民俗室 H 

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