最初のキップ
2019年07月25日 (木)
当館では充実した世界の生活文化資料や考古美術資料を収蔵・展示していますが、その中でも少し特殊な資料群として、鉄道を中心とした交通文化資料があります。特に明治5年に日本で初めて鉄道営業が始まった新橋横浜間の乗車券は非常に貴重で、ほかでは見ることができない資料です。
厚紙に駅名や等級・通し番号を印字し、発売や集計をやりやすく工夫したイギリスで考案された様式を採用しています。なんと現在でも自動券売機等で購入できる標準的な切符のサイズと同じなんですよ!
先週18日に放映されたNHKの番組「日本人のおなまえっ!」でも鉄道の名前を考える中で紹介されました。いろいろな資料を見たり、その裏側を知ることで人々の生活や歴史を改めて実感できるんですね。
なお、10月9日より大阪メトロ開業1年を記念し、第85回企画展「大阪市営交通114年の軌跡」を開催予定です。講演会や模型走行などのイベントもおこないますので、大勢のご来場をお待ちしています。
交通文化室 I