天理参考館
TENRI SANKOKAN MUSEUM

参考館セレクション

世界の生活文化指人形劇“布袋戯”の人形(布袋偶)と舞台(牌楼)”(ゆびにんぎょうげき“ブータイシー”のにんぎょう(ブータイオー)とぶたい(パイロー))

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地域:台湾 屏東 20世紀初頭
木質指物彫刻 絹布衣裳および木偶 
高132.0cm(舞台)
資料番号:81-390

展示中 1-3

指遣い人形劇は、明時代(1368~1644)中期に福建省のチュィァンチォウ(泉州)、チァンチォウ地方で演じられていたのですが、のち台湾に伝わり独自な風格をそなえた人形劇となって今日に伝えられています。人形劇は通常6~10名で演じられ、その内の2名が舞台の下から人形を操り、4名の楽師が舞台裏で楽器を奏でながら科白を語ります。舞台は廟宇の礼拝所あるいは宮殿を模しています。人形は頭部を除いた部分の形が布袋に似ているところから、「布袋戯」の名がついたともいわれています。交通の不便な昔、一座はこの舞台を牛車に載せて運び、牛車がそのまま舞台となって人形劇が演じられていました。布袋劇の多くは、寺廟の祭礼日に「願いごと」の成就御礼に演じられたり、民間のスポンサーを得て演じられてきました。