HOME > 世界の生活文化 > 背負い籠“スラビ”
ボルネオ島北部を流れるラジャン川の中流域に位置するカピット地方にはカヤン・ダヤックやイバン・ダヤックの人々が住むロングハウスと称される高床式の集合住宅が点在しています。人々の生活は川が中心となり、舟運を主とした交易が盛んに行われている土地柄です。市場や隣村に交易に出かける人々は、舟に乗り込む時、このような背負い籠を用いて農作物や織物を運びます。少しでも多くの荷運びができるように、軽くて丈夫な構造の籠が背負い具にあてられています。