HOME > 世界の生活文化 > 家宝の壺“ピナシギシギシガン”
台湾南部山地に暮らすルカイやパイワンの社会では、太陽が壺の中に卵を産み、そこから首長家の始祖が生まれたという伝説があります。そのためこのような壺には神聖な力が宿っていると考えられ、グループのリーダーである首長家に代々伝えられ、大切に秘蔵されてきました。 また、かつてはこのような壺をたくさん所有することが首長家の富や地位を表すことにもなりました。婚礼の際には結納品として、また報酬や賠償として一種の財産のようにあつかわれました。