HOME > 世界の生活文化 > 女性祖神依代用壺
これはシラヤの共同集会所である公廨(コンカイ)に祀られていた壺です。壺は明代に中国の広東省で作られたものです。このような壺は女性祖神であるアリッの神体とされ、公廨の祭壇に大切に祀られていました。祭の時には壺の中に酒を注ぎ、萱の葉を差して、壺の前にビンロウの実などを御供えしました。 しかし、オランダから伝わったキリスト教や漢民族から伝わった道教が広まるにつれ、アリッを拝む人も次第に少なくなり、公廨もあまり見られなくなりました。