HOME > 世界の生活文化 > 男子儀礼用銀兜“ヴラガッ”
台湾の南東沖に浮かぶ蘭嶼島に住むタオの男性がかぶる兜(かぶと)です。見た目はまるで戦闘の時に身につけるようないかめしい形ですが、実際は船の進水式や家の新築祝いなど、特別な儀式のときに身につける盛装用の兜です。悪霊から身を守るため、一種の魔除けとしてかぶられました。 手に入れた銀貨を鋳つぶし、薄い板状にのばした後、円形につなげて、このような形にします。大きなかぶとを作るには大量の銀貨と時間が必要なため、大きなものほど価値があるとされました。