かつて、韓国村落社会の風物詩として人々に親しまれていたチャンスンは、村の守護神としてや里程標の機能をも併せ持つ存在でした。今日もチャンスンが立っている村では数年に一度、旧正月の行事としてチャンスン祭が催され、男女の神像を表す一組のチャンスンが新しく立てられています。しかし、その数は激減し、今日残っているチャンスンは韓国全土でも200ヶ所程度の村落でしかみられないということです。チャンスンは男女神ともいかめしい姿で表現されています。例品の場合、男女神の区別は髭の有無、あるいは胴体に刻まれた将軍の名前でしか判断できません。「上元周将軍」と記されたのが男性神で、女性神は「下元唐将軍」と記されています。