天理参考館
TENRI SANKOKAN MUSEUM

参考館セレクション

世界の考古美術鍍金銀貼四禽唐草文八稜鏡(ときんぎんばりしきんからくさもんはちりょうきょう)

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中国 唐 8世紀 径21.3cm 青銅・銀箔鍍金
資料番号:中1172

展示中 3-16

普通、鏡の背の面には文様を鋳だして作りますが、この鏡の場合は、装飾をこらした銀の板を貼りつけています。文様の浮き上がった部分には金メッキが施されていて、さらにきらびやかさを増しています。メインとなる文様は、植物のつるに似せた細い線で表したハート形の中に鳥を配するもので、それが4つ並んでいます。またほかの部分にも蓮の花や美しい葉の文様が規則正しく並んでいます。さらに、文様のない部分は細かな粒文様で埋めつくされています。外形は円ではなく、先の尖ったふくらみを8つ連ねています。唐代に好まれた鏡の形です。唐代には金工細工が著しく発達しましたが、この鏡はその粋を存分に伝えてくれています。