天理参考館
TENRI SANKOKAN MUSEUM

参考館セレクション

世界の考古美術青釉色絵人物文鉢(せいゆういろえじんぶつもんばち)

a_ori_jinbutsumonbachi

a_ori_jinbutsumonbachi

イラン 12~13世紀
径18.5cm 施釉陶器
資料番号:E54

展示中 3-17

イスラム陶器を代表するものに「ミナイ手」と呼ばれる陶器があります。ミナイとはペルシア語でエナメル(彩飾)を意味し、上絵付けの色絵陶器の通称となっています。実用と言うよりむしろ鑑賞用と言った方が良いのでしょうか、12世紀後半から13世紀前半にかけての、比較的短期間に作られた上手(じょうて)の陶器です。
この器は、灰白色の胎土を薄く焼きしめられた半球形状の高台付きの鉢です。青釉でおおい、その上からきれいに絵付けをしています。金彩をまじえた色彩が深い趣を添えています。