HOME > 世界の考古美術 > 緑松石嵌入青銅内玉戈
武器形の宝器。戈という武器の形をまねた宝器です。戈は刃の向きに対して直角に柄を取り付けた、振り回す武器で、この場合、中ほどの文様のないところが柄を取り付けた個所にあたります。刃の部分(援)は白色の玉で作り、それ以外は青銅で作っています。後ろの部分(内)は大きく口を開け尾を下に垂らす龍の形になっていて、トルコ石(緑松石)の粒を埋め込んで飾っています。角だけが立体的に突き出ていますが、そこにもトルコ石が埋め込まれています。世界的な優品と言えるものです。