天理ギャラリー第182回展 歴鉄 日本最大の私鉄「近鉄」110年の軌跡


  • 182nd Tenri Gallery Exhibition
    Kintetsu Railways:110 Years of History

 

近畿日本鉄道(近鉄)の母体である大阪電気軌道が、創業路線である奈良線を大正3(1914)年に開業し110年を数えます。幾多の合併・再編を経て、大阪府・奈良県・京都府・三重県・愛知県に路線を持つ日本最大規模の私鉄となった近鉄は、都市間交通だけではなく、名所旧跡への重要な交通手段として発展してきました。本展では乗車券や関連する紙資料を中心に、大私鉄の歴史をひもとき、地域住民の足としてはもちろん、広範囲のネットワークとして果たしてきた役割について紹介します。
まず第Ⅰ期【大阪・奈良・伊勢への路(みち)】では、大阪電気軌道及びその直営子会社が敷設した路線を取り上げ、創業路線である奈良線(都市間輸送、観光地奈良)、橿原線(橿原神宮)、そして三重県に至る大阪線・山田線(伊勢神宮)の資料から、現代的な都市間交通と、伊勢神宮に代表される観光地への輸送を念頭に置いたエリア拡大について観てみます。
第Ⅱ期【日本最大の私鉄へ】では大軌グループが買収統合した会社の路線を取り上げ、大阪鉄道(南大阪線)、伊勢電気鉄道(名古屋線)、奈良電気鉄道(京都線)など、近鉄が日本最大の私鉄へと規模拡大した大きな要因であるM&Aの経緯を紹介し、経営陣の思惑や時代の流れに翻弄された各路線の歴史をたどります。
新規路線開業やM&Aがダイナミックに行われていた頃に光りを当てることで、日本最大の私鉄黎明期における脈動を感じていただければ幸いです。

 

会期:2024年9月7日(土)~12月7日(土)
Ⅰ期【大阪・奈良・伊勢への路(みち)】2024年9月7日(土)~10月22日(火)
Ⅱ期【日本最大の私鉄へ】2024年10月26日(土)~12月7日(土)

※休館日:毎週日曜日・10月23日(水)~10月25日(金)

※Ⅰ期とⅡ期で展示替えを行います。

会場:天理ギャラリー(東京都千代田区神田錦町1-9 東京天理ビル9階)
開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)
入場料:600円 (高校生以下無料)
※障がい者とその介護者1名は無料。受付で障がい者手帳等またはミライロIDをご提示ください。
主催:天理大学附属天理参考館
後援:近畿日本鉄道株式会社

 

天理ギャラリー第182回展チラシ(ファイルサイズ:603KB)

天理ギャラリー第182回展出品リスト(ファイルサイズ:180KB)

 

ご来場先着500名様に、オリジナル開催記念切符及び近畿日本鉄道提供リーフレットを贈呈いたします

 

関連イベント

●記念講演会「近鉄電車の110年」
[講演概要]近畿日本鉄道(=近鉄)110年のあゆみを基幹会社である大阪電気軌道(=大軌)を中心に振り返り、まず古くからある大軌=貧乏会社伝説を検証してみたいと思います。つぎに大軌が草創期に目指した奈良盆地への路線建設と拡張を追跡してみます。そして、それを礎に伊勢平野を経て名古屋への路線延伸の過程を、現在の近鉄特急網との関係から明らかにしてみることで、近鉄特急が単なる特急列車ではないことにも言及してみましょう。
日時:10月5日(土)13:30~15:00
講師:三木理史氏(奈良大学教授)
会場:ワイム貸会議室神田Room7A
〒101-0047 東京都千代田区内神田1-18-12 内神田東誠ビル7F
定員:100名/当日先着順
参加費:500円(展覧会入場券セット1000円、入場券2回分セット1500円)

 

●ギャラリートークとキップイベント
日時:9月7日(土)、10月4日(金)、10月22日(火)、10月26日(土)、11月9日(土)、12月7日(土) 各日13:30~15:15
会場:天理ギャラリー
▷ギャラリートーク(学芸員による展示解説)※入場券のみで参加可能
▷硬券切符印刷実演(キップ印刷の様子を見たり、出札・入鋏体験ができます)※入場券のみで観覧可能

▷オリジナル硬券切符製作ワークショップ(選んだ版で唯一の切符を作成できます)

 ワークショップ参加費:500円(先着20名)※展示の観覧には別途入場券が必要

 

 

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※ この動画は、第71回企画展「近鉄電車展―日本最大の私鉄開業1世紀―」
(会期:2014(平成26)年4月9日~5月27日)開催に併せて作成された動画です。

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