第160回展「いのりのかたち―キリスト教と民間信仰―」


イコン「キリストの黄泉降り」

イコン「キリストの黄泉降り」

世界は今日も祈りで満ちあふれています。戦争のない平和な社会、健康で安定した暮らし、円満な家族関係、…。言葉や民族が違っても、より良い明日を願っているのは皆同じです。しかし、祈るときの様式や作法は千差万別といっていいほど多種多様です。それらの根底にあるのは、各地で伝統的に根付いている信仰や風習に他なりません。
本展では祈りの際に用いられるモノに焦点を当て、それぞれの用途やその背景にある信仰的な意味合いを紹介します。対象とする地域は、キリスト教の信者が多く分布するヨーロッパと北アフリカ、土着の信仰とキリスト教が互いに影響を及ぼしながら併存する中南米です。キリスト教の信仰や世界観がヨーロッパでどのように育まれ、異民族、異文化の地域で受容されたのか。そうした歴史的観点からも展示をご覧ください。また、人々の素朴な信仰心があらわれた民間信仰に関する資料も見どころのひとつです。
本展が「祈り」という行為の時間的、空間的な広がりを理解する一助になれば幸いです。

 

◆会期:2017(平成29)年2月18日(土)~4月1日(土)
◆開館時間:午前9時30分~午後5時30分 ※入館は午後5時まで
◆休館日:毎週日曜日
◆入館料:無料
◆会場:東京天理ビル9階 天理ギャラリー

 

◆ギャラリートーク(展示解説)
日時:2017(平成29)年2月18日(土)・3月17日(金) いずれも午後1時30分から
担当:梅谷 昭範 当館学芸員

 

160_book展示図録
サイズ/B5版、カラー22頁、モノクロ2頁
頒 価/600円

※お問い合せ先 天理ギャラリー

 

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