スポット展示 「東地中海の古代遺跡写真展」(学術研究振興資金研究成果報告)
古来より、海は人と人をつなげてきました。古代の人々にとって、広大な大陸を横断するよりも海を渡るほうがはるかに便利だったのです。東地中海域でも海を通した交易や文化交流が活発に行われていました。こうした文化交流の盛んな地域では、1つの遺跡を調査するためには周辺の多くの遺跡や文化を知る必要があります。
天理大学を中心とした日本隊が2006年より、東地中海沿岸の古代遺跡である、イスラエルのテル・レヘシュを発掘調査しています。それに先駆けた予備調査の一環として、天理大学関係者は日本私立学校振興・共済事業団学術研究振興資金から助成を受けて、2005年にギリシアおよびキプロスの関連遺跡を踏査しました。さらには2007年にはトルコのトロイ遺跡を踏査しました。
本展では、踏査の際に撮った写真を通して古代遺跡を紹介します。この機会に、地中海文明に夢を馳せて頂ければ幸いです。
天理大学文学部考古学・民俗学研究室
天理参考館考古美術室
◆会期:2008(平成20)年4月23日(水)~6月9日(月)
◆会場:3階ロビー