スポット展示 五月人形(ごがつにんぎょう)
端午の節句には騎射(うまゆみ)や競馬(くらべうま)といった各種競技が催されたために男子の節句という考えが広まります。男子の災厄除けの守り人形でもあるたくましい五月人形の数々をご覧ください。
◆会期:2003(平成15)年4月16日(水)~5月12日(月)
◆会場:2階展示室 むかしの道具エリア 日本民家ステージ内
- 五月人形 大正14年ころ 奈良県で使用されていたもの
- 桃太郎人形 大正14年ころ 奈良県で使用されていたもの
- 端午の節句 古代中国では五月初めの午(うま)の日に菖蒲で身体のけがれを祓(はら)い、健康を願いました。 日本でも奈良時代に、宮中でよもぎや菖蒲などの薬草を摘みに野にでたり、悪鬼を退治するために馬から弓矢を射たりしました。江戸時代になると、武士は菖蒲を尚武(武をたっとぶ)にかけて盛んに端午の節句を祝うようになります。
- 五月人形 江戸時代、武家に男児が誕生すると、端午の節句には馬印(うまじるし)や幟(のぼり)を門前に立てて祝いました。庶民は、幟を立てることは禁じられていたので、代わりに鯉のぼりをあげ、やがて菖蒲で兜(かぶと)や人形を作るようになります。これが五月人形、武者人形へと発展していきます。