奈良国立博物館開館130年・天理大学創立100周年記念特別展「世界探検の旅―美と驚異の遺産―」(会場:奈良国立博物館)
本展は、世界中から集められた天理参考館の30万点にのぼる膨大なコレクションの中から厳選した作品群と、奈良国立博物館所蔵の仏教美術作品を組み合わせ、人類の約6000年に及ぶ歴史を探求する展覧会です。
「文明の交差する世界」「神々と摩訶不思議な世界」「追憶の20世紀」の3つの章で構成し、考古資料や民族資料を中心に約250件を展示します。なかには世界でも天理参考館のみが所蔵する稀少な作品も含まれます。この夏、時空を超えた世界探検の旅にどうぞご期待ください。
会 期:2025年7月26日(土)~9月23日(火・祝)
※観覧料金・展示期間等の情報は、確定次第ウェブサイト等でお知らせします。
休館日:7月28日(月)、8月4日(月)、8月18日(月)、8月25日(月)、9月1日(月)、9月8日(月)、9月16日(火)
時 間:午前9時30分~午後5時(毎週土曜日およびなら燈花会開催期間、中元万燈籠開催期間は午後7時まで)※入館は閉館の30分前まで
会 場:奈良国立博物館 東・西新館 (〒630-8213 奈良県奈良市登大路町50番地)
主 催:奈良国立博物館、天理大学附属天理参考館、日本経済新聞社、テレビ大阪
特別支援:DMG森精機
協 力:仏教美術協会、日本香堂
世界探検の旅 公式サイト:https://art.nikkei.com/tanken/
展示構成
第1章「文明の交差する世界」
ユーラシア大陸の東西に文明が発祥し、やがてシルクロードが通じることで、文化の活発な交流が進みます。本章ではユーラシア大陸の東西で独自に発祥した文明と互いの交流の有様を、貴重な遺品からご紹介します。
- グデア頭像 イラク 前22世紀
- 緑松石象嵌青銅内玉戈 中国・殷 前13世紀~前11世紀
- 伏羲女媧図 中国・トルファン 6~7世紀
- 弥勒菩薩もしくはジナ頭部 インド・クシャーン朝 2世紀
第2章「神々と摩訶不思議な世界」
神や祖霊、精霊への信仰は、古代社会、そして世界の様々な民族の間で重要な意味を持ってきました。 そして、それらと密接な関わりを持ちながら人々の死生観も形成されました。本章では、世界各地の神や 祖霊、精霊への信仰と、死後の世界に関わる驚異の品々を紹介します。
- 儀礼用仮面「アワン」 パプアニューギニア 20世紀中頃
- 魔女ランダの仮面 インドネシア・バリ島 推定20世紀前半
- 【新発見】金製頭飾(人面形) 推定ボリビア(インカ帝国)15~16世紀
第3章「追憶の20世紀」
世界各地の民族文化は、時代や生活環境に応じた独自の造形を生み出してきました。それらの中には、 社会が急速に変容する過程で、失われつつあるものが少なくありません。本章では、現代社会においてはすでに珍しい存在となってしまった、ひと昔前の各地の造形を集めて、ご紹介します。見覚えはないもののどこか懐かしい、そんな郷愁をかき立てる造形の美をお楽しみいただくとともに、その背景にある民族 文化の多様性を感じていただきます。
- 北京の看板(帽子屋)中国 1940年頃
- 北京の看板(キセル・喫煙具屋)中国 1940年頃
- 水挿し エジプト 1959年
- 戦士の栄誉礼冠 カナダ 20世紀中頃