第186回 トークサンコーカン
東大寺山古墳出土の腕輪形石製品
日時/2008(平成20)年9月27日(土) 午後1時30分から
場所/当館 研修室
講師/高野 政昭 当館学芸員
内容は
天理市櫟本町の東大寺山古墳から中平銘の大刀が発見されたことは有名ですが、副葬品の中には、多くの刀剣類のほかに、碧玉製の腕輪形石製品もたくさん出土しています。
碧玉製の腕輪形石製品は古墳時代の前期を代表する副葬品で、鍬形石・車輪石・石釧の3種類があり、弥生時代の貝製腕輪をモチーフにして誕生しました。
今回は、三角縁神獣鏡とともに古墳時代前期を代表する遺物である腕輪形石製品が、ヤマト政権の支配体制とどのように関わっていたのかを考えます。