各種イベント

企画展講座「台湾エスニックマイノリティーのいま―台湾原住民族と平埔族―」



第73回企画展「台湾平埔族(へいほぞく)のものがたり ―歴史の流れと生活文化の記憶―」関連イベント

 

講演概要

よくいわれるように、台湾は九州よりやや小さいが、民族構成(現在では、族群あるいはエスニックグループと称される)は、想像以上に豊かである。このことは、案外知っているようで知らないのが実情である。理由は、21世紀に入って、政府より認定された原住民族が増えつづけ、かつては9族(日月潭に隣接した九族文化村は、1986年に創立された民間のテーマパーク)といわれていたのが、この6月にはサアロア族とカナカナブ族が新しく認定されて、いまでは16族を数えるようになった、このようなある意味ではめまぐるしい動きがつづいているからである。

これはいったいどういうことなのだろうか。何かの縁で台湾を訪ね、すっかり魅せられて台湾ファンや台湾ウオッチャーになり、台湾への関心を持ちつづけるようになった人も、こうして増えつづける原住民族をどのように「認識(知る)」したらいいのか、戸惑う人が多いかもしれない。さらに今日では、原住民族の動きに刺激され、改めて台湾における自己のアイデンティティを主張する平埔(へいほ)族の声が大きくなってきている。

こうした台湾における動向のなかで、天理大学附属天理参考館が所蔵する台湾エスニックマイノリティーの文物は、彼らの伝統や生活文化を語り、尽きない物語を言祝ぎ、未来への創造を生みだすかけがいのない文物として、いま大きな注目を浴びている。

本講演では、台湾原住民文学研究者の立場から、台湾エスニックマイノリティー―台湾原住民族と平埔族―について、話してみたいと思う。

 

日時:2014(平成26)年11月16日(日) 午後1時30分から
講師:下村作次郎氏(天理大学国際学部 教授)
会場:当館研修室
受講料:無料(「関西文化の日」により入館無料)
定員:100名(当日先着順)

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