ブログ布留川のほとりから

今年の2月は連日お寿司デー

2021年02月03日 (水)

令和3年如月(きさらぎ)の「立春」が124年ぶりに2月3日となることは前回ご紹介しました。 「立春」前日の「節分」2日には恵方巻きを味わう人も多いでしょう。この風習は江戸時代に大坂の花街で始まったとも伝えられています。一…



今年の2月は1,2,3

2021年02月01日 (月)

令和3年如月(きさらぎ)が始まります。 本年2月の暦は「朔日」「節分」「立春」と、月が変わり、季節が変わる3日が連続します。   「朔日」は、籠もっていた月が出始めるという陰暦のツキタチ(月立ち)に由来します。…



サファヴィー朝陶器とインカ・ケロ

2020年12月09日 (水)

創立90周年特別展「大航海時代へ―マルコ・ポーロが開いた世界―」第1会場から第2会場へ移る際、順路は女子トイレの方に曲がります。この通路とも言えるところにも様々な資料が展示されています。しかもこんな端に追いやるにはもった…



「絹絵伏羲女媧図」の修復完了と初展示

2020年12月04日 (金)

天理参考館が所蔵する「絹絵伏羲女媧図」(右写真)は、大谷探検隊(第三次探検隊)がトルファン(カラホージャ)滞在中の1912 年にアスターナ古墓群から収集した10 点の伏羲女媧図の内の1 点であると考えられる貴重な資料で、…



唐時代の鏡と西方の影響

2020年12月01日 (火)

写真の鏡は、唐時代(8世紀)に作られたもので、八弁の花のような形状をした美しい鏡です。創立90周年特別展「大航海時代へ―マルコ・ポーロが開いた世界―」で展示している天理参考館の所蔵する優品の一つです。このような周縁が八つ…



南蛮屏風とその魅力

2020年11月26日 (木)

創立90周年特別展「大航海時代へ―マルコ・ポーロが開いた世界―」では、天理図書館が所蔵する「南蛮屏風」を展示しています。江戸時代初め頃に制作されたと考えられる魅力的な屏風絵で、今回の特別展の目玉展示の一つとなっています。…



プトレマイオス地理学と世界認識

2020年11月25日 (水)

プトレマイオスはローマ時代にエジプトのアレクサンドリアにいた人物です。天文学者、数学者、地理学者でいわば天才の博物学者です。彼は地球が球体であることをすでに認識していて、しかも地球を平面に描写する図法まで考え出していまし…



東方見聞録とその影響

2020年11月20日 (金)

ヴェネツィアのマルコ・ポーロは父親らに連れられ東方に旅し、17年間ほど元王朝の皇帝フビライに仕えます。東洋から帰国したマルコはジェノヴァとの戦争に身を投じ、捕虜となります。そこで同じく捕虜であった物語作家ルスティケッロと…



マジョリカ陶器とその使い方

2020年11月19日 (木)

ルネサンスのやきものを代表するのが、イタリアで作られたマジョリカ陶器です。実はこれはイスラーム陶器の技術を継承し、その影響を強く受けて発展したものです。イスラームから多くを学んだルネサンスを物語っていると言えましょう。そ…



モンゴル帝国の駅伝制「ジャムチ」

2020年11月12日 (木)

中国やオリエントをはじめとする広域を支配した諸王朝では、中央集権国家が広大な版図を効率よく統治する手段として駅伝制(えきでんせい)と呼ばれる交通・通信の仕組みが利用されてきました。駅伝制とは、一定の距離ごとに駅(站)と呼…



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