八曲長杯とその伝播
2020年10月27日 (火)
縁が八個に曲がって花びらのような形になっている細長い杯を、八曲長杯(はっきょくちょうはい)と言います。銀製で、時に細かい文様や鍍金が施されたりしています。ペルシアとその周辺地域でゾロアスター教を信じていた人々が作ったサー…
瀬戸内海西海航路図屏風とその展示期間
2020年10月21日 (水)
創立90周年特別展「大航海時代へ―マルコ・ポーロが開いた世界―」開催に向けての資料調査の課程で、天理図書館にある屏風が90年も所在不明とされていたものであることが判明しました。このことはすでに報道され、ご存知の方も多いか…
いよいよ連続講座「発見!世界の考古学」が始まります!
2020年10月07日 (水)
当館では2016(平成28)年から毎年、文化庁から支援を受け、様々な事業を展開しています。今年度も、去る9月13日(日)に天理駅前広場コフフン南団体待合所で開催したワークショップ「古代の首飾りを作ろう!」を皮切りに、どな…
1964年東京オリンピックとインフラ整備
2020年07月29日 (水)
昭和39(1964)年に日本で初めて東京でオリンピックが開催され、首都圏を中心に、数々のインフラが整備されました。 代表的なものの一つに首都高速道路があげられます。高度経済成長に伴い急増した交通渋滞に対応するため、昭和3…
民族スポーツとオリンピック競技種目
2020年07月22日 (水)
次の東京オリンピックでは、沖縄発祥の日本の武道である空手が正式競技に採用され、話題となりました。今回の特別展の展示に向けて、各競技の歴史を調べていたところ、特定の地域・民族集団によって行われていた民族スポーツがオリンピッ…
競技道具の素材にもご注目
2020年07月15日 (水)
今回も特別展「スポーツの歴史と文化」に関するお話です。 日本の蹴鞠の鞠は鹿革2枚を合わせて作られています。また足に履く鴨靴もつま先を除いて鹿の革でできています。 そういえば筆者は高校時代、弓道部でしたが、弓…
スポーツにおける縁起かつぎ、神頼み
2020年07月08日 (水)
現在開催中の特別展「スポーツの歴史と文化」では、「神と交わる聖なる時間」というエリアの中で、儀礼や宗教と関連するスポーツの道具を紹介しています。 ここで展示をしている北米先住民が行っていたラクロスでは、ゲーム前やゲーム中…
蹴鞠 その4
2020年07月01日 (水)
日本の蹴鞠に関連して、3回にわたって述べてきました。 蹴鞠が美しい装束を身につけた優雅な貴族の「単なる遊び」という印象を与えたのなら本意ではありません。 蹴鞠は 右足のつま先のみを使う 3足で相手に蹴り渡す…
蹴鞠 その3
2020年06月24日 (水)
日本の蹴鞠は、地面で鞠を蹴るパスゲーム形式と前回述べました。 大陸経由の激しいボールの争奪や、打ち込むボールゲームがある一方で、東アジアや東南アジア文化圏では、古来何かを蹴る遊び(キッキングゲーム)が盛んでした。長く蹴り…
蹴鞠 その2
2020年06月19日 (金)
中国の唐の時代には騎馬による打毬が盛んで、歴代の皇帝が好んだことがよく知られています。女子もプレーを楽しみました。俑にその姿が残っています。 日本でも毬杖(ぎっちょう)や、打毬はありますが、広く普及したのは馬に騎乗せず、…